プレミアリーグ王者マンチェスター・シティが、新たな左サイドの主力としてウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(ウルブズ)からライアン・アイ=ヌリを3100万ポンド(約63億円)で獲得しました。
グアルディオラのスタイルにフィットする技巧派DFとして期待される彼は、クラブワールドカップにも即戦力として出場可能。
今夏の大型補強の中でも、注目の一手となりそうです。
- マンチェスター・シティがアイ=ヌリを5年契約で獲得(〜2030年まで)
- 獲得金額は3100万ポンド。クラブW杯出場可能
- 昨季ウルブズで41試合出場、5ゴール7アシストを記録
- ペップ体制で即戦力と見込まれ、左SBやインバーテッドの起用も視野
- マーカス・ベッティネッリ獲得も進行中。スコット・カーソンは退団へ
アイ=ヌリとは何者か?技術とスピードで勝負する技巧派サイドバック
ライアン・アイ=ヌリは、現在24歳のアルジェリア代表。
2021年にアンジェからウルブズに完全移籍し、以後プレミアで着実に存在感を高めてきました。
昨季は全公式戦41試合に出場し、サイドバックながら5ゴール7アシストと高い攻撃力を発揮。
元ウルブズのコーチ、エドゥ・ルビオ氏によると、彼の最大の強みは「密集地帯でもボールを足元から離さず扱える技術」と「推進力あるドリブル」。
これにより、ペップ・グアルディオラのポゼッションスタイルに、フィットすると評価されています。
守備面でも一対一の対応力が向上し、フィジカル面でもプレミアに適応。左右のサイドを問わずプレーできる柔軟性は、シティにとって貴重な戦力となるでしょう。
ペップ・シティに求められる“判断力”と“攻撃の質”が課題か
ルビオ氏が指摘する唯一の懸念点は、「ボールを持ちすぎてリズムを崩す場面」と「アタッキングサードでの選択の精度」。
ペップ体制では、判断の速さと高いアシスト能力が求められるため、彼が真の主力となるにはこの2点を改善する必要があると見られます。
しかしながら、グアルディオラの指導下で進化を遂げた選手は多く、アイ=ヌリもその一人になる可能性は十分にあります。
マンチェスター・シティの補強はまだ終わらない?
シティはすでに、ACミランからオランダ代表MFティジャニ・レインデルスの獲得(約4,630万ポンド)を決定しており、今夏の補強総額は早くも2億ポンドを超えました。
さらに、チェルシーからベテランGKマーカス・ベッティネッリ(33歳)の獲得交渉も進行中。
長年セカンドGKを務めた、スコット・カーソンの退団を受けての動きとみられます。
ペップの“再構築”が本格化、アイ=ヌリはその象徴
このアイ=ヌリ獲得は、マンチェスター・シティにおける「再構築」の一環と捉えるべきです。
主力の高齢化や怪我による不安がある中、ペップは新たな戦力を迎えつつ、次世代シティの土台を築いています。
左サイドはジョアン・カンセロやアカンジなどの流動的な起用が続いていましたが、そこにアイ=ヌリが加わることで、戦術の幅が広がることは間違いありません。
ポジショナルプレーに必要な「個の突破力」と「ビルドアップ力」を併せ持つ彼の存在は、ペップにとってまさに“理想の素材”なのです。
結論:新たな“左の司令塔”はアイ=ヌリだ!

マンチェスター・シティにとって、今回のアイ=ヌリ獲得は単なる補強ではありません。
ポゼッションサッカーの中核を担える次世代サイドバックとして、チームの未来を担う存在になる可能性を秘めています。
彼がどのように成長し、グアルディオラの元で進化するのか。今後のパフォーマンスから目が離せません。