チェルシーがまた一人、有望な若手ストライカーを手中に収めました。
イプスウィッチ・タウンで昨季12ゴールを挙げ注目を集めたリーム・デラップが、3,000万ポンド(約40億円)でスタンフォード・ブリッジに加入します。
フィジカルと前線での存在感を武器にプレミアリーグで頭角を現した22歳は、チェルシーの得点力不足を解消する切り札となれるのでしょうか。
本記事では、デラップの移籍の背景や今後の起用法、チェルシーの補強戦略まで詳しく解説します。
- チェルシーがイプスウィッチ・タウンからFWリーム・デラップを3,000万ポンドで獲得
- デラップは6年契約で、チャンピオンズリーグ出場権が移籍の決め手に
- 昨季プレミアリーグで12ゴールを記録し、イプスウィッチの主力として活躍
- クラブ・ワールドカップ出場のため、U21欧州選手権を辞退
移籍の詳細と背景
チェルシーは、イプスウィッチ・タウンの22歳のストライカー、リーム・デラップを3,000万ポンド(約40.6億円)で獲得しました。
この移籍は、イプスウィッチのプレミアリーグ降格に伴う契約解除条項が、発動されたことにより実現しました。
チェルシーは2,000万ポンドを前払いし、残りを分割払いとし、イプスウィッチには将来的な売却益の一部が支払われる契約となっています。
デラップは、マンチェスター・シティのアカデミー出身で、ストーク、プレストン、ハル・シティへのローン移籍を経て、2024年夏に約2,000万ポンドでイプスウィッチに完全移籍しました。
昨季のプレミアリーグでは37試合に出場し、12ゴールを挙げ、チームの得点源として活躍しました。
チェルシーは、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル、エヴァートンとの競争を制し、デラップの獲得に成功しました。
新監督エンツォ・マレスカの存在や、元チームメイトのコール・パーマーとの再会、そしてチャンピオンズリーグ出場権が、デラップの決断に大きな影響を与えたとされています。
デラップのプロフィールとプレースタイル
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | リーム・ローリー・デラップ |
生年月日 | 2003年2月8日(22歳) |
出身地 | イングランド・ウィンチェスター |
身長 | 1.86m |
ポジション | センターフォワード |
経歴 | ダービー・カウンティ(2009–2019) マンチェスター・シティ(2019–2024) イプスウィッチ・タウン(2024–2025) チェルシー(2025–) |
デラップは、フィジカルの強さと前線でのプレッシャーを特徴とするストライカーです。
昨季は、プレミアリーグで最も多くのデュエル(413回)に参加し、26回のドリブルからシュートを放つなど、積極的なプレースタイルが評価されています。
チェルシーでの期待と課題
チェルシーは、昨季のプレミアリーグで4位に入り、UEFAカンファレンスリーグを制覇しましたが、得点力不足が課題となっていました。
主な得点源は、ミッドフィールダーのコール・パーマー(15ゴール)であり、純粋なストライカーのニコラス・ジャクソンは10ゴールにとどまりました。
デラップの加入により、前線の強化が期待されています。
チェルシーはさらなる補強を検討しており、アイントラハト・フランクフルトのヒューゴ・エキティケへの関心が報じられています。

これにより、ジャクソンの立場にも影響が出る可能性があります。
クラブ・ワールドカップとU21欧州選手権の選択
デラップは、今月アメリカで開催されるクラブ・ワールドカップに出場するため、スロベニアで行われるU21欧州選手権のイングランド代表から外れることになりました。
チェルシーは、6月16日にロサンゼルスFCとの初戦を控えており、デラップの即戦力としての活躍が期待されています。
デラップのコメント
「このクラブの規模と、選手や監督が描く未来のビジョンを理解しています。ここで成長し、素晴らしい成果を達成し、クラブがさらに多くのトロフィーを獲得する手助けをしたいと思っています。」
デラップ加入でチェルシーの「点取り屋不足」は解消するのか?
リーム・デラップの加入は、チェルシーにとって将来性のある投資と言えるでしょう。
彼のフィジカルと積極的なプレースタイルは、プレミアリーグでの成功に必要な要素を備えています。
しかし、チェルシーが直面している課題はストライカーだけでなく、ウィンガーのパフォーマンスにもあります。
エマニュエル・プティ氏も指摘しているように、サイドからの効果的な攻撃が不足しており、これを改善することで、デラップの得点力を最大限に引き出すことができるでしょう。



今後のチェルシーの補強戦略と、デラップの成長がどのようにクラブの成功に貢献するか、注目していきたいところです。