マンチェスター・シティが、リヨンの21歳MFライアン・シェルキを約3,045万ポンド(約60億円)で獲得したことが公式発表されました。
5年契約で、2025年6月14日に開幕するクラブ・ワールドカップにも出場可能。
シェルキは「夢が叶った」とコメントし、ペップ・グアルディオラの下での成長に意欲を燃やしています。
- フランス代表MFライアン・シェルキがマンチェスター・シティに完全移籍
- 移籍金は約3,045万ポンド(約60億円)で契約は5年間
- クラブW杯にも出場可能、シティの今夏3人目の補強
- オリンピック代表やA代表でも実績を積み成長中
- ペップの指導で“ヨーロッパ最高の技巧派”へ進化に期待
21歳で200試合近い出場経験、代表デビューも飾った逸材
ライアン・シェルキはわずか16歳でリヨンのトップチームにデビューし、185試合29ゴール45アシストという実績を残してきました。
昨年のパリ五輪ではフランス代表として銀メダルを獲得し、今月のネーションズリーグではスペイン戦でゴール&アシストを記録、ドイツ戦では先発出場するなど、急速に評価を高めています。
シェルキのコメント:「このクラブで夢を実現したい」
移籍発表に際し、シェルキは次のように語っています。
「このクラブに加入することは僕の夢だった。リヨンを離れることは簡単ではなかったが、マンチェスター・シティのプロジェクトは僕にとって理想的。ペップとそのスタッフのもとでさらに成長し、チームの勝利に貢献したい」
その言葉からは、クラブの将来性への確信と、自身のキャリアアップへの強い意欲が伝わります。
監督ペップ・グアルディオラのもとで“真の天才”へ
マンチェスター・シティのフットボール・ディレクター、ウーゴ・ビアナ氏は、次のように期待を寄せています。
「ペップの指導のもとで彼は必ずや世界クラスの選手になる。彼のテクニックと知性は、将来大きな武器になるだろう」
また、仏紙『レキップ』の記者ロイック・タンジ氏も、「彼はまだトップ選手ではないが、グアルディオラのもとで必ず化けるだろう」と語っています。
適応には時間がかかる可能性も指摘されているものの、将来性には疑いの余地がないとの評価です。
今夏のマンC補強動向:シェルキは3人目の新戦力



マンチェスター・シティはこの2日間で3人の補強を実施。
- ラヤン・アイト=ヌーリ(左SB/ウォルヴァーハンプトン)…£31m
- マーカス・ベッティネッリ(GK/チェルシー)…スコット・カーソンの後任
- ライアン・シェルキ(AMF/リヨン)…£30.45m
ペップの再構築は静かに、だが着実に進行しています。
マンCでの“ポスト・デ・ブライネ”候補か?
今回の移籍は、単なる“若手獲得”にとどまりません。
シェルキは左利きのアタッカーで、創造力・ドリブル・決定力に長けており、デ・ブライネ後の中盤を支える存在として期待されます。
現在のシティにはフォーデンやアルバレスなど攻撃的MFが多数在籍していますが、シェルキの「ラストパス」と「変化を生み出す個性」は、明確な武器になるでしょう。
1~2年かけてフィットすれば、プレミアリーグを代表する司令塔に成長する可能性もあります。
未来を託された天才、マンチェスターで真価を示せるか?
ペップ・グアルディオラのもとに飛び込んだライアン・シェルキ。
若干21歳ながら、リヨンやフランス代表での豊富な経験を持ち、未来を託された天才と称される存在です。
適応には時間がかかるかもしれませんが、彼の“技巧”と“ビジョン”は、プレミアリーグに新たな輝きをもたらすはずです。
シティにとっては、未来を担う重要なピースになることでしょう。
シェルキの活躍を占う3つの注目ポイントとは?
ライアン・シェルキのマンチェスター・シティ移籍は、ただの補強ではなく「未来への投資」と言える重要な一手です。
ここでは、彼が今後どのようにクラブ内で成長していくかを左右する、特に注目すべき3つのポイントを解説します。
ペップ・グアルディオラの起用法とポジション適応
シェルキは攻撃的MFとしての役割を得意としますが、シティでは左ウイング、インサイドハーフ、偽9番など、柔軟な起用が予想されます。
ペップの戦術は高度で繊細なため、彼の求める「ポジショナルプレー」への適応がカギとなります。
プレシーズンマッチやクラブW杯での起用ポジションに、注目が集まるでしょう。
フィル・フォーデンやジェレミー・ドクとの競争
シティの前線には、フィル・フォーデン、ジュリアン・アルバレス、ジェレミー・ドクといった実力者が揃っています。
これらの選手とどのようにプレー時間を分け合うのか、あるいは共存していくのかは、チーム全体の戦術構築にも影響します。
シェルキにとっては「スタメン定着への競争」となるでしょう。
プレミアリーグでの適応力と成長スピード
リーグ・アンからプレミアリーグへの移籍は、プレースピードやフィジカルの面で大きなステップアップになります。
21歳の若さゆえに時間が必要かもしれませんが、早期に得点やアシストといった結果を残せれば、クラブ内での評価は一気に高まります。
逆に適応に苦しめば、ベンチ要員に甘んじる可能性も否定できません。