モハメド・サラー(Mohamed Salah、1992年6月15日生まれ)は、イングランド・プレミアリーグのリヴァプールFCに所属するエジプト代表のフォワードです。
世界屈指の得点力と継続的なパフォーマンスを誇る彼は、2024-25シーズンにおいても圧巻の成績を残し、ネットやメディアでも大きな注目を集めています。
- 2024-25シーズンはプレミアリーグ優勝に大きく貢献し、個人記録も更新
- ゴールとアシストで計45の得点関与を記録し、ゴールデンブーツとプレイメーカー賞を同時受賞
- チームメイト・ディオゴ・ジョタの訃報に深く心を痛め、休暇を切り上げて早期合流
- 契約は2026年までだが、現役続行の意思を表明し、今後の去就にも注目が集まっている
プレミアリーグ優勝に貢献した2024-25シーズン
モハメド・サラーは、2024-25シーズンにおいてもリヴァプールの絶対的エースとして活躍。
プレミアリーグ全38試合で計45のゴール関与(得点+アシスト)を記録し、リーグ最多となる成績を残しました。この数字はプレミア史上でも極めて稀であり、38試合制シーズンにおける最多記録を更新しています。
さらに、2024年11月にはアウェイ通算100ゴールを達成し、ボクシングデー(12月26日)には通算250ゴール関与という節目の記録もマーク。
これにより、プレミアリーグの歴史における象徴的存在としての地位を、一層確固たるものにしました。
個人タイトルを総なめに|サラーの実績
このシーズン、サラーは「ゴールデンブーツ(得点王)」と「プレイメーカー賞(最多アシスト)」を同時受賞。得点とアシストの両方でトップに立ったことで、攻撃面での万能性が改めて評価されました。
また、フットボールライターズ協会(FWA)からは、3度目となる年間最優秀選手賞を受賞。
これはケニー・ダルグリッシュやジョン・バーンズらを上回るリヴァプール歴代最多記録となり、名実ともに「クラブの象徴」となったことを示しています。
クラブ歴代得点ランキングでは、サラーは2025年3月時点で245ゴールを挙げ、イアン・ラッシュ(346点)、ロジャー・ハント(285点)に次ぐ歴代3位となっています。
悲劇とともに見せたプロフェッショナリズム
2025年7月3日、リヴァプールのチームメイトだったディオゴ・ジョタ選手が、スペインでの交通事故で死去。
この訃報に接したサラーは、休暇中のトルコ・ボドルムから急遽帰国し、7月4日に英国入り。プレシーズントレーニング開始(7月8日)を待たずしてチームと合流しました。
SNS上では「ジョタがいないリヴァプールに戻るのが怖い」「言葉を失った」などと感情を吐露。
ファンやメディアからは、悲しみの中でもチームを支えようとするサラーの姿に多くの称賛と共感の声が寄せられました。
契約と今後の展望|去就の行方は?
サラーの現在の契約は2025-26シーズン終了までとなっており、現時点での延長交渉に関する公式発表はありません。サウジアラビア・プロリーグからの関心も報道されており、去就には注目が集まっています。
一方、本人はエジプトのメディア「ON Sports」のインタビューで「40歳までプレーしたい」と語り、現役続行への強い意志を示しています。
「その時が来たと感じたときに引退する」と述べており、現段階ではリヴァプールでのさらなるシーズンも視野に入っているようです。
AFCON2025への参加とその影響
サラーは、2025年12月21日から2026年1月18日にモロッコで開催されるアフリカネイションズカップ(AFCON)にエジプト代表として出場予定です。
これにより、リヴァプールでの年明けの数試合、特にアーセナル戦やフラム戦などのビッグマッチを欠場する可能性があります。
チームにとって痛手ではあるものの、サラーにとっては母国エジプトをアフリカ王者に導く重要な使命の一環となります。
メディアやSNSでの話題性
サラーはX(旧Twitter)やInstagramで絶大な影響力を持ち、リヴァプール公式アカウントの投稿の中でも特に高いエンゲージメントを記録しています。
2024-25シーズンの記録更新、ジョタの追悼投稿、表彰関連の話題など、日々SNS上ではサラーに関する投稿がバズを生んでいます。
また、EA Sportsの「FC25」でもOVR(総合評価)88という高評価を得ており、ゲーム界でも「プレミア最強の1人」として人気を博しています。
サラーは“リヴァプールの心臓”として走り続ける

モハメド・サラーは、2024-25シーズンにおいてチームのタイトル獲得を支えるだけでなく、個人としても数々の記録を打ち立てました。
ディオゴ・ジョタの訃報という試練の中でも、強いプロ意識と仲間への敬意を持って行動した姿勢は、世界中のファンに感動を与えています。
契約満了を控えた今、彼の去就にも注目が集まりますが、現役続行を希望するサラーがまだまだトップレベルで輝き続けることは間違いありません。
まさに“エジプトの王”として、そして“リヴァプールの心臓”として、これからもその存在感を発揮していくでしょう。