2025年6月19日(水)午前9時(日本時間17時)、プレミアリーグ2025-26シーズンの全日程が発表されます。
わずか1カ月前にリバプールが劇的な優勝を果たしたばかりですが、すでに新シーズンへ向けた準備が加速中です。
本記事では、開幕日や注目クラブの動向、新スタジアムの話題、そして2026年のW杯に向けたスケジュール調整の影響など、来季の注目ポイントをわかりやすく整理してお届けします。
- 2025-26プレミアリーグは8月16日(土)開幕、全日程は6月19日(水)午前9時に発表
- 王者リバプールが連覇を狙う中、アーセナルとマンCが巻き返しへ動く
- 昇格組(サンダーランド・リーズ・バーンリー)の残留争いにも注目
- 今季はクラブW杯とW杯に挟まれる特別なシーズン、スケジュール調整が鍵
新シーズンの日程と注目イベント
2025-26シーズンのプレミアリーグは、8月16日(土)に開幕し、翌年の5月24日(日)に最終節を迎えます。
全380試合の対戦カードは、6月19日(水)午前9時(英国時間)に発表され、BBC Sportの公式サイトやアプリで即時に確認可能です。
開幕カードや年末年始のスケジュール、優勝や残留争いの鍵となる終盤の対戦相手など、サポーターにとって重要な情報が一気に明らかになります。
開幕戦の開催日は例年通り土曜日ですが、金曜日の夜に注目カードが先行して組まれる可能性もあります。
試合ごとの詳細なキックオフ時間や放送スケジュールは、各ラウンドごとにテレビ放映の都合を踏まえて順次決定される予定です。
リバプールは連覇へ、アーセナル・シティが巻き返し狙う
昨季、最終節で劇的な逆転優勝を果たしたのはリバプールでした。
新監督アルネ・スロットの下で新たな時代を築き、6年で3度目のプレミア制覇を達成しました。連覇を狙う今季は、まさに“王者としての戦い”が問われる一年になります。
そのリバプールに対抗する筆頭は、アーセナルとマンチェスター・シティです。
特にアーセナルはここ3シーズン連続で2位に甘んじており、今度こそ悲願のタイトル奪還を目指します。
昨季は無冠に終わったシティも、ペップ・グアルディオラ体制の継続が決まり、巻き返しを期して準備を進めています。
一方、トッテナムとニューカッスルはカップ戦で結果を残し、今季はチャンピオンズリーグにも出場。かつての名門チェルシーも欧州戦復帰を果たし、プレミア勢全体が戦力を整えてきている印象です。
ヨーロッパへ挑む中堅クラブの存在感も無視できない
昨季のサプライズは、クリスタル・パレスとアストン・ヴィラの躍進でした。
両クラブともヨーロッパリーグへの出場権を手にし、着実に地力をつけてきています。ノッティンガム・フォレストもカンファレンスリーグ出場を決め、久々に欧州の舞台へ。
これにより、今季はプレミアリーグ所属の9クラブが欧州カップ戦に参戦することになります。
一方、名門マンチェスター・ユナイテッドは、不調により欧州出場権を逃しました。
新監督ルベン・アモリムのもと、国内専念での再建を図ります。欧州戦がないことで、よりトレーニング時間を確保できる点がプラスに働く可能性もあります。
サンダーランドなど昇格3クラブは昨季のリベンジを目指す
昨季は、昇格3クラブが全て1年で降格するという厳しい結果に終わりましたが、今季プレミアに戻ってくるのはサンダーランド、リーズ・ユナイテッド、バーンリーの3クラブです。
中でもサンダーランドは2016-17シーズン以来の復帰で、プレーオフを勝ち上がっての昇格を果たしました。リーズとバーンリーもそれぞれ2年ぶり、1年ぶりの復帰となります。
経験と資金力の差が大きいプレミアの舞台で、彼らがどのように立ち回るかは注目です。補強や戦術面での工夫が問われるシーズンになりそうです。
エバートンが新スタジアムへ移転、歴史的転換点に
プレミア創設以来、一度も降格していない“皆勤クラブ”であるエバートンもまた、今年大きな転換点を迎えます。
長年親しまれたグディソン・パークを離れ、今季からは新本拠地「ヒル・ディキンソン・スタジアム(52,888席)」での戦いが始まります。
スタジアム移転はクラブの象徴的な変化であり、これを機にチームの再建と強化が進むか注目されます。地元の期待も大きく、新たなホームでプレミア残留を目指します。
W杯とクラブW杯に挟まれた“過密日程”の落とし穴
2025-26シーズンは、夏に開催されるクラブワールドカップ(32チーム)と、翌年のFIFAワールドカップに挟まれる特別なシーズンです。
これにより、選手のコンディション管理やローテーションが、例年以上に重要になります。
とくにチェルシーやマンチェスター・シティなどクラブW杯に出場するチームは、最大でシーズン開幕34日前に前シーズンの試合を終えることになり、準備期間が極端に短くなる恐れがあります。
一方で、プレミアリーグはクリスマスや年始の連戦スケジュールにも配慮を行い、60時間以内に2試合が組まれない設計となっています。
選手の負担を考慮しつつ、エンタメ性を維持した編成が求められる年になりそうです。
2025-26は“変化と再起”のシーズンに
今シーズンのプレミアリーグは、王者リバプールの連覇だけでなく、巻き返しを狙うビッグクラブ、中堅勢の台頭、そして昇格組のサバイバルといった多層的な構図が絡み合っています。
さらにクラブW杯やW杯の影響、スタジアム移転、欧州カップ戦など、外部要因も多く、予測不可能な展開が待ち受けています。
この1年は、クラブや選手にとって“進化”と“再起”のシーズン。ファンにとっても目が離せない、歴史的な一年になるでしょう。
過去10年のプレミアリーグ優勝クラブ一覧
2025-26シーズンの行方を占う上で、ここ10年間の優勝クラブを振り返ってみると、勢力図の変遷が見えてきます。
シーズン | 優勝クラブ | 備考 |
---|---|---|
2024-25 | リバプール | アルネ・スロット監督の初年度で優勝 |
2023-24 | マンチェスター・シティ | 4連覇達成(史上初) |
2022-23 | マンチェスター・シティ | アーセナルとの終盤戦を制す |
2021-22 | マンチェスター・シティ | 最終節に逆転優勝 |
2020-21 | マンチェスター・シティ | 圧倒的強さで王座奪還 |
2019-20 | リバプール | 30年ぶりのリーグ制覇 |
2018-19 | マンチェスター・シティ | 勝ち点98でアーセナルを1差で制す |
2017-18 | マンチェスター・シティ | ペップ体制で初の100ポイント達成 |
2016-17 | チェルシー | アントニオ・コンテ監督で優勝 |
2015-16 | レスター・シティ | 奇跡の優勝、史上最大の番狂わせ |
この10年間で最多優勝はマンチェスター・シティの6回。グアルディオラ体制の成功が色濃く反映されています。
一方、リバプールは2回の優勝で徐々に存在感を増し、2024-25シーズンには新監督での再スタートで王者に返り咲きました。
また、2015-16シーズンのレスター優勝は、今でも“奇跡のシーズン”として語り継がれています。